子ども⑦帝王切開で出産
2019年夏、帝王切開で娘を出産しました。
私の場合、娘の頭が大きく骨盤を通れなかったようなので、予定帝王切開を選択して正解でした。
※「育児したくない!陣痛は嫌!!」という思考が現実化したのだと思います。
<予定帝王切開の個人的メリット>
・予測不可能な時に始まる陣痛を経験しなくて済んだ
・一度帝王切開をしている人は、次も帝王切開で出産するらしいので、陣痛を経験しない人生でいられそう
・夫が事前に有休を申請し、手術室で誕生の瞬間に立ち会えた。写真や動画も残せた
・通常のお産より長い8日程度入院し、夏のくそ暑い時期を病院で過ごせた
※お腹の切り方も縦と横で選ばせてもらえました。目立たないのは横だと言われ、横切りにしました。産後2年経った今では全く傷跡も分からなくなり、現代医療の素晴らしさを実感しています。そもそも、帝王切開という技術がなかった時代なら、母子ともに危険な状態になっていたかもしれません。医療技術の発展したこの時代、しかも皆保険制度のある日本に生まれた事は、何より恵まれていると感じます。
<帝王切開のデメリット>
・通常分娩より医療費がかさんだ
・会陰へのダメージはゼロだが、下腹部を切開するので、痛みが強い
・切開手術も初めての経験なのに、新生児の世話も日を置かずに始まり、しんどい
「妊娠中は楽しみに思えなくても、生まれてきた子どもを見れば愛情が湧くよー」というネット情報を結構見ていたので、私もそれを期待していました。しかし、生まれてすぐの娘は正直、全然可愛いとは思えませんでした(自分に似ておらず、サルみたい)。手術跡が痛いし足はむくむ中でも授乳指導があり、うまくいかない事にイライラしました(上手に飲めるようになるまでには結構時間がかかるのだと思いますが、私はせっかちで待てませんでした)。夫や看護師さんの(今思えば、普通の)言葉にいちいち傷ついていました。
暑い中、同僚たちが産院まで子どもを見に来てくれて、今思えば有難い事でした。しかし、当時は彼女たちの前では頑張って笑顔で対応したものの、娘と二人になるとポジティブな感情は湧いてきませんでした。
※里帰り出産する人が多い中、私や私の姉は、(母の要望で)里帰りせずに出産しました。おそらく「里帰りされても面倒が見られない」からであり、里帰りしないメリットもあるのは確かです(途中で病院を変えなくてよい、実家と自宅の両方に育児グッズを置かなくてよい、夫の当事者意識が育ちやすい)。
しかし、私は「友人や同僚は里帰り出産しているのに、なぜ私は楽できないんだ!親は私の事が大切じゃないんでしょ!」と被害者意識でいっぱいでした。それもあり、出産や育児に対して前向きになれませんでした。